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第4話【中級編】スポーツ新聞風で文章に臨場感を -前編- メインを彩る必須スパイス 

「言の葉にスパイスを」のメインターゲット

ライターやコピーライターとして確固たる地位を築かれているライティングスキルLv30 以上の方ではなく(もちろん読んでいただけたら感無量です)、これからライター、コピーライターを志望されている方、ライティング経験のないまま企業公式SNS情報発信ご担当者になられた方、小論文や就職活動時の履歴書・自己PR文などのライティング技術を磨きたい学生の方などをペルソナに設定しています。
また、「紙、Web、SNSなど媒体問わず文章に興味があり、ライティング技術を磨きたい」とお考えの方もぜひ最後までお付き合いください。文章・ライティングに興味がありそうな友人・知人へシェアしてくれたら嬉しいです。一緒にライティングスキルLvをupしましょう。

※ライティングスキルLv=ざっくりですが「Lv1=1文字0.1~1円」「Lv2=1文字2円」、「Lv30=1文字30円で紙媒体1ページ1,000文字想定で30,000円」稼ぐ感覚でしょうか。

スポーツ新聞らしくする要素と構成とは?

クリラボ編集長コラム「言の葉にスパイスを」第4話、第5話で「スポーツ新聞風」で文章に臨場感を、をナレッジ調で、第6話で完成紙面イメージをお届けします。
第4話の見出しは【中級編】「スポーツ新聞」風で文章に臨場感を-前編- メインを彩る必須スパイスです。「スポーツ新聞」風らしく仕上げるための文章要素と紙面構成要素(レイアウト)がテーマになります。
かなり長くなりますので、
-前編- メインを彩る必須スパイス
-後編- メインを引き立てる各種スパイス
前編と後編で作成した記事による「完成紙面イメージ編」
の3部構成で展開します。
今回の「言の葉にスパイスを」は小学生のお子さんがいる親御さんや新聞部や新聞作成に興味のある学生さん、そして企業広報や企業公式SNS情報発信ご担当者の方などをメインターゲットのペルソナに設定しています。
お子さんの作文や学級新聞作成時に、親御さんご自身によるお子さんの運動会や修学旅行など各種イベントの記事作成時に、そして企業広報誌等を変化球のスポーツ新聞調で挑戦時に、ライティングスキルとジャンルのLvアップ材料になれば幸いです。
スポーツライター志望の方もぜひ最後までお付き合いください。1文字単価を上げるコツと、企画となる紙面構成の面でもお役に立てると思いますので。


文章要素=5W1H(Whenいつ・Whereどこで・Who誰が・What何を・Whyなぜ・Howどのように)スポーツ新聞に限らず、読者により正確に情報を届ける記事には重要な要素となります。

紙面構成要素=見出し、リード文、本文、略歴、関連記事(雑感)、一問一答、とっておきメモ、各種データ、そして写真など多角的な要素を添えることで、メインディッシュとなる記事本文をより美味しく演出できます。

それぞれ簡単に説明します。「言の葉にスパイスを」のワガママな暗黙の了解になりますが、「これが正解」ではなく、実践に役立つ経験則として捉えていただけると幸いです。まずは、メインディッシュの本文につなげる「見出し」と「リード文」、そしてメインディッシュの「本文」から。

【ライター業界あるある 7】

記者&ライター7つ道具「バイブル」

原稿作成時には表記をはじめ、漢字にすべきか平仮名にすべきかなど常に確認作業が発生します。共同通信社発行の「記者ハンドブック」が記者&ライターのバイブルとも言えるほど頼りになります。また、同様に現場に共同通信社の記者がいる時は、とても重宝されます。

特に【差別語・不快用語】は参考になります。原稿料をいただくプロの立場の方や、企業公式SNSのご担当者は一度ご確認ください。

令和の時代、「差別語だったとは知らなかった」「不快感を与えるつもりはなかった…」はなかなか通用しないでしょうから、くれぐれも気をつけましょう。

炎上マーケティング狙いの方は自己責任で…。

メインディッシュを彩る必須要素 -前編で展開-

メインディッシュとなる記事本文への興味関心を刺激する必須スパイスとなります。前編では「見出し」「リード文」「本文」の簡易的な作成レシピを紹介します。

見出し

記事内容を的確かつ興味を持たせられるように表現したタイトルになります。見出しだけで内容が伝わることが理想です。Webニュースでは、メディアごとに見出しの文字数制限があり、その文字数を最大限に生かしてアクセス増へとつなげることが大切になります。
また、Web上では、媒体メディアやPC・タブレット・スマホ等の端末やキャリアによってタイトル表示文字数が異なるケースもありますので、重要なワードを先に記載することをオススメします。
例えば、表示文字数が20文字設定のケースでは、オレンジ蛍光ペン箇所は表示されませんので、読者に響くワードを前に持ってきた方が効果的です。

こんな感じで「響く重要ワード」を前に持ってきましょう。
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リード文

紙面のメインとなるトップ記事にはゼヒモノで、記事内容の要約を記述した文章になります。基本的には1行11字組みでは、50行以上(550文字以上)の記事に掲載されることが多いです。
リード文はフルネーム、年齢、出来事などニュース要約などが入りますので、単体で「速報記事」としても成り立ちます。リード文は10~18行ぐらいですので、110~200文字以内でしょうか。「前文」と呼ばれることもあります。

本文

ずばり、メインディッシュとなる記事本文です。紙面に掲載されるであろう写真や各種データとの整合性や相乗効果を意識しながら、文字数や内容に応じて「序・破・急」、「起・承・転・結」など、分かりやすく、かつ読み応えある構成で仕上げます。
スポーツ新聞の場合では、1面トップ記事で約60~70行(660~770文字)ですので、最もオーソドックスな構成の一つとして「ハイライト」から入り⇒「活躍を受けての結果」⇒これまでの苦労などの「エピソード」⇒そして「この活躍による新たな展開・目標」などで締めると、スポーツ新聞らしく仕上がります。
通常の試合ではフォトグラファーと軽い情報共有をしますが、同業他社が知らない独自ネタで紙面を展開予定の場合は、その意図を試合前に念入りに共有します。
例えば「結婚指輪をはめていたので撮影を」「スパイクのメーカーが変わったのでスパイクの写真をぜひ」「左足負傷の満身創痍で強行出場予定なので、左足に注意して」などになります。
テーマと合致する写真があることで、紙面が華やかになるだけではなく、ニュースバリューも高まります。

メインを引き立てるフルコース要素 -後編で展開-

「見出し」「リード文」「本文」が揃うことで、スポーツ新聞風のテイストを体感することは出来ます。更に「略歴」「関連記事」「一問一答」「とっておきメモ」「各種データ」そして「写真」などを添えると、品数限定のコースが、贅沢なフルコースへとグレードアップします。

略歴

関連記事

一問一答

とっておきメモ

各種データ

それぞれの作成レシピは第5話【中級編】スポーツ新聞風で文章に臨場感を -後編- メインを引き立てる各種スパイスで紹介します。メイン記事の読み応えを引き立てるスパイスは他にもありますが、今回はフルコース感を堪能できる代表的な添え物で展開します。

写真

スポーツ新聞に限らず「写真」は重要度の高いビジュアル要素ですので、「引き立てる」というよりも「相乗効果」のニュアンスが適しています。今回は「文章要素と文章構成」がテーマですので、添え物扱いとしていますが、「一枚の写真」が全てを物語るほど、ニュースバリューとしての意義や価値は高いです。

サッカーをテーマに見出し、リード文、本文を

今回はサッカーをテーマに、架空のリーグとチームを舞台に、ある外国人選手で展開してみます。設定は1行11文字組み、リード文を11行(121文字以内)、本文を70行(770文字)にします。その他要素も参考材料として行数と文字数を記載しておきます。
実際の新聞のように縦書き11文字組みで展開したかったのですが、Webの特性とタテスクロールが基本のスマホでの見え方を考慮し、ユーザーファーストで通常スタイルでお届けします。ほんの少しでも新聞紙面の雰囲気が伝わるように、今回は本文の頭と改行のアタマを1字下げにします。
昔取った杵柄ですが、今でも餅がつけるのかどうか…。では、全て架空のチームと選手の設定で、サッカーを舞台にスポーツ新聞風で文章に臨場感を -前編- メインを彩る必須スパイス、をやってみましょう。

※文字数はワードによる文字の実数になります。厳密には新聞記事は「行数」指示ですが、1字下げや改行時の残り文字数等のカウントは今回は無視します。

見出し

伊代表FWクーリ、本領発揮の芸術ループでクリカフェ大阪が今季初勝利 (32文字)

リード文(11行121文字以内想定)

 Gリーグ第7節が行われた6月3日、クリカフェ大阪がFWラボ・クーリ(31)の今季初ゴールで難波ショットに1-0勝利。年俸8億で新加入もここまで絶不調の現役伊代表FWが、終了間際に芸術ループで決勝弾。チームは今季初勝利で最下位脱出の16位に浮上した。(120文字)

本文(70行770文字以内想定)

 現役伊代表FWの誇り高き芸術弾だ。0-0で突入したアディショナルタイムも残り1分、開幕7戦未勝利が濃厚な中、MF坂口のタテパスにFWクーリが反応。DFラインを抜け出すと、30m独走ドリブル。飛び出した相手GKをあざ笑うかのように、左足で芸術ループを放った。ゴールを確信すると、ボールの行方を見届けることなく勢いそのまま広告看板を飛び超えた。緑一色、歓喜に沸くサポーターに「L’ho fatto!(やったぜ!)」と両こぶしを突き上げた。
 
 クーリにも、チームにも大事な1戦だった。2位難波ショットとの本拠地での伝統の”御堂筋ダービー”。引き分け以下で開幕7戦未勝利のクラブワースト記録樹立、負けるとライバルの首位浮上をアシストする最悪の結果が待つホーム戦。前日会見でクーリは「この試合でゴールを決めなければ日本に来た意味がない。ライバルの難波ショット相手に必ずゴールを決める」と宣言していた。
 
 鳴り物入りも蓋を開ければ6戦無得点。大歓迎ムードはいつしか不要論へと変わった。8億円捻出のため、ベテラン選手を戦力外にしたこともサポーターの不満を増長させた。一部サポーターからは「これじゃボッタ・クーリじゃないか!」との心無いヤジまで。クラブ側が当該サポーターを出入り禁止にするなど、ピッチ外の話題ばかりが報道された。言葉は理解できなくても伝わる負の感情に、クーリは包まれていた。
 
 試合後のヒーローインタビュー。劇的勝利に酔いしれるサポーターからの「ク―リ!」コールとカクテル光線を浴びながら「サポーターの皆さん、オマタセしました。初ゴールがこれほど遠く感じたことはなかったが、1点目を刻んだことで、2点目、3点目がある。これからゴールを量産する」とクーリ。チームは1勝4敗2分けの勝ち点5で16位に浮上。現役伊代表FWのワールドクラス芸術弾で、チームと自身の奈落を脱する今季初勝利に導いた。(770字)

【ライター業界あるある 8】

記事本文は「いつでも文字数調整可能」なスタイルに

50行以上の比較的長い原稿は、段落ごとに内容をまとめることも重要です。ネットニュース等、Web媒体では文字数制限はありませんが、紙媒体では紙面スペースに合わせる文字数調整との戦いの日々です。

特に新聞のように、その日の状況や時間帯に応じて「作成した原稿の長さを調整して記事化」することもあります。例えば、今回の記事は70行想定ですが、作成・送信後に「他にビッグニュースが入ったので、50行に縮めて!」との場合もあります。
このような時は、例えば「鳴り物入りも蓋を開ければ…」の3段落目をそのままカットすると50行記事への調整がスムーズになります。

また、企業公式SNSでの情報発信時には、興味関心の高まるタイトルとリード文のみ、あるいは記事本文の1段落目までを投稿し、「気になる全文はコチラ」と公式サイトや公式ランディングページに遷移させることも可能です。

まとめ

「言の葉にスパイスを」第4話【中級編】スポーツ新聞風で文章に臨場感を -前編- メインを彩る必須スパイス、いかがでしたか。小学生の修学旅行の思い出などの作文時には「朝⇒昼⇒夜」と時系列に書かれていることも多いでしょう。
書き出しを少し変えて、いきなり「夜」のキャンプファイヤーから入り、それまでの準備や苦労などで全体を味付けし、「行事・イベントを通じて得た経験を今後の人生に生かす」など将来への糧となる内容でまとめると臨場感や文章としてのスピード感も味わえます。
また、「難関中学受験に合格!」では、「目を疑った。受験番号の603を何度も確認した。倍率23倍を突破し…」など合格発表現場から入り、「合格のためにゲームやYouTubeの時間制限を設けた」など自らにハードルを設定するなど合格への努力などのエピソードを盛り込み、そして「入学後は興味のある英会話部に入部し、将来の留学へ備える」など、新たな目標などで締めるとキレイにまとまります。

第5話は【中級編】スポーツ新聞風で文章に臨場感を -後編- メインを引き立てる各種スパイスです。第4話本文中にも軽く紹介しましたが、「略歴」「関連記事」「一問一答」「とっておきメモ」「各種データ」そして「写真」をテーマに、贅沢なフルコースへとグレードアップする内容をお届けします。

※原稿執筆時の2021年6月3日、ここ大阪は3回目の緊急事態宣言が延長中です。小学生のお子さんはじめ、学生の皆さんは本当にガマンを強いられているかと思われます。遠足、発表会、運動会、文化祭、修学旅行などの「人生で一度の…」の行事・イベントがことごとく中止か規模縮小を余儀なくされています。一日も早くお子さんや学生さんにとっての「人生で一度の…」が通常に開催されることを願っています。

-後編- メインを引き立てる各種スパイス へ続く>>

編集長コラム 言の葉にスパイスを

オウンドメディア「crel@b(クリラボ)」の編集長コラム。スポーツ新聞、一般紙、専門誌、広報誌、情報誌、求人誌、Webコンテンツ、SNSライティングetc。それぞれの媒体テイストやテーマに適したスパイスを自由気ままにブレンドします。
「La pizza si mangia pizzeria.ピザはピザ屋(で食べるのが一番)=餅は餅屋」を座右の銘に、クリカフェ「メディア戦略室」からお届けします。

sato

この記事を書いたのは

takaクリラボ編集長 

イタリア在住10年の経験則から、仕事はホドホドで終業時間だけはキッチリと守る異文化の悪いトコ取りスタイルを貫く、ドラクエ世代の窓際おっさん。

2002年、日刊スポーツ新聞社のイタリア現地特派員(通信員)として報道のキャリアを刻む。Reggina中村俊輔担当として2002-2005の在籍3シーズン全ての練習と試合を中心に、2007年夏までセリエAを取材。帰国後は記者としてJリーグ、プロ野球、高校野球・サッカー・ラグビーを2012年まで担当。その後、紙媒体ではスポーツ専門誌、大学広報誌、企業広報誌、企業・医療法人周年誌、介護誌、行政案件など、文系・理系・医療福祉介護系・体育会系・芸術系問わず、企画立案から取材・執筆・編集まで担当。

Web媒体ではコンテンツマーケティング、オウンドメディア黎明期の2000年代初めにlivedoor NEWS上でイタリア最大のスポーツ紙「La Gazzetta dello Sport」の記事翻訳を担当。5~7本ペースで毎日更新し、担当5年間で約8,000本(覚えていません…)の翻訳記事を配信するなど、海外スポーツNEWS翻訳記事ジャンルの確立に少し貢献。

趣味はスポーツとたまにする料理。家にあるもので作るパスタ・アルモンデが得意。短所はあり過ぎて辛い日々。